秘密計算を利用した
データベースミドルウェア

ABOUT THE PRODUCT DataArmor GATE DBとは

「DataArmor® Gate DB」はデータの通信時・保管時だけでなく、分析・検索・共有といった活用時もデータ層を暗号化し守りながら演算できる、秘密計算技術を採用したデータベース向けソフトウェア(現システムにアドオン導入できるゲートウェイ)です。情報漏洩リスクへの対策と同時に、秘匿性を担保した状態でデータの社内利活用・企業間連携に利用いただけます。

Point 01

データを暗号化したまま活用することで
データ精度の維持と柔軟な分析実現

秘密計算を用いることでクラウド上のデータの通信・保管時のセキュリティレベル向上はもちろんのこと、計算過程も暗号状態で処理されます。マスキング作業は不要となり、精度を維持したまま柔軟にデータ分析をおこなうことができます。

これまで統計値や抽象的な分析結果等を元に検討していたマーケティングや需要予測の精度の飛躍的な向上、競合企業間のデータシェアリングによる新商品開発や物流コストの削減、生産性向上等へ繋げることができます。
Point 02

カラム単位でデータ閲覧内容を制御
秘匿性を担保したデータ連携を可能に

複数事業者間でデータを連携する際、個社別にデータをマスキングする等、連携の前処理に多くの時間とコストが生じ、データ連携が進まない大きな要因になっていました。
DataArmor GateDBはデータの開示範囲をカラム単位でコントロールできるため、複数事業者間のシームレスなデータ連携や活用を可能にしています。
Point 03

暗号鍵とデータを常時分離して管理。
データ流出等が生じた際も安心な設計

悪意ある第三者がクラウド上にあるデータベースを侵害し、データが流出してしまう問題がたびたび報道されています。イーグリスは万一データベースや計算サーバーが侵害を受けた場合でも暗号鍵がなければ生データは流出しないと考え、データと暗号鍵を別々に管理することでこれまでできなかったデータと暗号鍵を常時分離して保管する仕組みをつくりました。これによりクラウドでのデータ利活用時のセキュリティレベル向上を達成しました。

さらに 『GATE DB』について知る

REASON DataArmor GATE DBが選ばれる理由

  1. 01

    独自の高速化技術により高速化と機能性の両立を実現

    DataArmor GateDBは「準同型暗号」方式の秘密計算手法を採用しています。複数の方式がある中でも「準同型暗号」はセキュリティ強度が高い点が特徴ですが、複雑な暗号処理をおこなう分、他の方式に比べ計算速度が劣るといわれてきました。
    イーグリスは各種国際学会に採択された自社およびエンジニア陣の研究成果をもとに実証実験や研究を重ね、高速化技術を独自開発いたしました。データベース機能(検索・集計分析)へ応用・最適化することで複雑な暗号処理をおこなう秘密計算の課題「計算速度」を解決し、業界に先駆けて実用化に成功しています。

  2. 02

    システムをリプレースすることなく容易に導入が可能

    DataArmor GateDBはデータベースとWebアプリケーションの間にインストールして使うソフトウェア(現システムにアドオン導入できるゲートウェイ)のため、新規でサーバーやネットワークを敷設する必要なく、迅速かつ容易に導入いただけます。

    *サポート対象データベースやSQL文法等はよくある質問を参照

  3. 03

    秘密計算技術の商用利用・社会実装のトップランナー

    イーグリスのDataArmor GateDBは秘密計算技術の商用利用に成功しました。国内においては他社に先駆け様々な業界でのユースケースを創出し、秘密計算技術の社会実装をリードしています。DataArmor Gate DBは実際のビジネスでご活用いただいているからこその安心感や信頼性の他、ユースケースの広がりによる機能改修を重ねており、よりニーズを満たす製品へ日々進化しています。

Q&A よくある質問

暗号化による個人情報の法的な扱いはどうなるのでしょうか。

暗号化しても個人情報保護法的には個人情報に該当し、匿名加工情報と同じ扱いにはならないため、個人情報の第三者提供には本人同意やオプトアウトが前提となります。

既存DBからどのように移行すればよいでしょうか。

データをエクスポートし、CSV化した後、GateDBへインポートしてテーブル作成&データ登録をおこないます。
*データインタフェースの開発等への対応は可能です。

導入にどのくらいの時間と工数が必要ですか。

セットアップ自体は半日もかかりません。本利用開始までの期間という観点では、データ量やテスト期間に依存いたします。

担当者に求められる知識はどの程度ですか。

データベースを操作できる方は問題なく利用いただけます。

導入時にアプリケーションの変更は必要ですか。

REST APIに対応していない場合は変更が必要となります。

サポート対象データベース、SQL文法は何ですか。

現在はMySQL、SQL Server、PostgreSQLを対象としていますが、ニーズにあわせて拡充していく予定です。対応プラットフォームがDockerイメージ提供となるため、Docker Engineに依存します。

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